石川県では、石川県腎友会会員の方に対し、(財)石川県臓器移植推進財団から献移腎植登録者への多額の助成制度があります。これは全国に先駆け石川県から始まった「黄色い羽根募金運動」によって支えられているものです。
具体的にどのような助成制度なのか、石川県臓器移植コーディネーターの山口裕美子さんから紹介していただきました。
【献腎移植登録に関する助成について】
新規の登録は、臓器移植ネットワークへの登録料、HLA検査料血清管理保管料を合わせて5万5,000円かかります。その内、3万5,000円が助成されます。更新の登録は、臓器移植ネットワークへの登録料、血清管理保管料を合わせて7,000円かかります。その内、5,000円が助成されます。検査および管理保管料については保険でカバーできる検査ではありませんから、保険費用に準じて概算で算出している金額です。従って、検査施設によりその金額は異なることになります。 |
| 項 目 | 金 額 | 石 川 県 |
新
規 |
ネットワーク登録料
<振込先> 東海北陸ブロックセンター
手数料なし | 30,000- |
助成 10,000-
自費 20,000- |
HLA検査料
血清管理保管料
<振込先> 金沢医科大学病院 |
20,000-
5,000- |
助成 25,000-
自費 - |
25,000- |
更
新 |
ネットワーク登録料
<振込先> 東海北陸ブロックセンター
手数料なし | 5,000- |
助成 5,000-
自費 - |
血清管理保管料
<振込先> 金沢医科大学病院
手数料(¥2,000に対し) |
2,000-
70- |
助成 -
自費 2,700- |
2,070- |
全国の他の都道府県と比較して、これほど助成金を受けて登録ができる所はありません。
ほとんどの所では、全額を自己負担して登録しています。
助成金は(財)石川県臓器移植推進財団から支払われています。
財団法人とは一定の目的のために結合された財産(財団)を、主体的に運営するために作られた公益法人で、基金を持ち寄り、運営し成り立っている非営利団体です。
石川県臓器移植推進財団の基金は、移植医療の推進という目的のために、石川県、石川県腎友会、財団賛助会員会費、ライオンズクラブ他の寄付で成り立っています。
これからの課題は、不況のため、基金の集まりが少なくなってきており、助成金額の維持が難しくなってきているということです。
新規の登録者の方には、登録の際に「助成金は、毎年算出されるので、変更されることもありえます」と説明させて頂いています。対策の一つは、今後一人でも多くの県民の皆様に、移植医療について知って頂き、移植医療推進活動をより一層活発にしていくことだと思っています。
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石川県臓器移植
コーディネーター 山口裕美子 |
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